ローソクを立てる台です。燭台ともいい、正式には一対でお飾りします。ローソクの灯明は、無明を照らす智慧(ちえ)の光ともいわれています。
生花(仏花)を活けたり、常花を飾るものです。形・デザインは、色々あります。
香をたく器で、華供養・灯供養と並んで香供養は大切な供養のひとつです。主な製品は鋳造製品ですが、陶磁器・木製塗り製品など色々なタイプの商品があります。
お供えのお茶やお水を入れる器の名称です。尚、浄土真宗では、原則的には、お茶はお供えしません。
仏飯器は、炊きたてのご飯をお供えする仏具で、真鍮製や瀬戸物製等があります。お水(お茶)とご飯は、毎日替えるようにしましょう。
高杯(たかつき)は、高月とも書き、仏前の左右に置いて、お菓子や果物を供える高脚のついた器です。
常花は、蓮華をかたどったもので、泥の中から美しい花を咲かせることから、仏教では菩薩の修行に例えて重要なものとされています。尚、浄土真宗では、常花は飾りません。
吊灯籠(つりとうろう)ともよばれ、天井から吊るして使います。御本尊を照らし、仏壇の内部も明るくします。
瓔珞(ようらく)は、仏壇を飾るために天井の両側に吊るします。
「かね」「きん」とも呼ばれ、勤行をはじめる前と終わった後に打ち鳴らします。
過去帳は、亡くなられた方の戒名(法名)、没年月日、俗名、行年(享年)などを、命日の日付のページに記入し、記録しておくものです。過去帳台(見台)の上に置きます。
見台は、過去帳を安置するための台です。最近は、色々なデザインの見台があります。
須弥檀や前卓などに掛けます。金襴などで華麗に仕上げられています。主に長方形が用いられますが、浄土真宗では、三角形の物が使われ、法要や特別な行事の時に用います。
仏前に灯を献ずるために、天井から吊るして油皿をのせる器具です。御本尊とお浄土を照らす照明であり、尊い灯明であると考えてもよいのではないでしょうか。
お仏壇の前に置いて、香炉・ローソク立・線香立・おリンなどを置いて使います。おつとめがしやすく便利です。元来、お経を読むために経本を置いて使ったので、経机と呼ばれています。
経机の上に置いて、傷がつかないようにするため敷物です。最近は、不燃性でお線香等が倒れても燃えにくい素材の商品も増えています。
親鸞聖人の著わされた「正心偈」と「三帖和讃」の四冊の本を納めておく箱です。
「正心偈」と「三帖和讃」を納めた和讃箱を置く机です。
浄土真宗の中興の祖、蓮如上人の著わされた御文章(御文)を納めておく箱です。
蓮如上人の著わされた、御文章(御文)を納めた御文章(御文)箱を置く台です。
八角形または六角形の台で、お西とお東では、仕様やお供えの内容が違いますが、須弥壇の上に一対で置き、お供物が左右対称となるよう心がけます。
浄土真宗では、お湯呑みを使用しないかわりに、お水を供えるために華瓶(けびょう)を用います。香木である樒(しきみ)をたてます。
焼香を行うための香炉で、真鍮で出来ています。置く場所は上卓の真ん中です。ただし小さいので、実際の焼香は、前卓の香炉を使うことが多いようです。
陶器製の土香炉は、毎日の礼拝に使います。お線香を土香炉の大きさにあわせて折り、火の着いたほうを左にして灰のうえに寝かせます。お西とお東では、仕様が違います。
お経を読む時にたたく木製の仏具。ほぼ球形で中は空洞で、魚の鱗が彫りつけられています。禅寺で、合図に打ち鳴らした魚板から変化したものです。
叩鉦(たたきがね)・伏鉦(ふせがね)ともいわれます。
畳台の上に置き、撞木(しゅもく)で打ち鳴らします。主に浄土宗で、念仏・御詠歌にあわせて拍子を取るために用います。
鉦の形をした木製仏具。日蓮宗のみで用います。小さな畳台にのせ、唱題しながらバチで打ちます。
ローソクの火を消す仏具です。色々なデザインのものがあります。
お線香を焚くのは、自分の身を清めたり、仏様の食事といった意味合いもあるようですが、なによりも、心を落ち着けて仏様と向き合うことに、大きな意味があるのではないでしょうか。
ローソクは、明るさが「仏の智慧」を象徴しているという説があるくらい、大切な仏具です。最近は、洋ローソクと共に伝統の和ローソクの需要も高まっているようです。
仏前において、食物をお供えするための仏具です。木製やプラスチック製など種類は色々あります。
ご法事の際に便利な、お焼香用の角香炉です。最近は、滑り止めがついているタイプや焼香盆とセットになっているものもあります。